「ドリブルで相手を抜きたいけど、何を練習したらいいのかわからない」
そんな悩みを持つ選手や保護者に向けて、この記事では試合で実際に使えるドリブル技術20選を年間で1000回以上個人レッスンを行うIFサッカー塾代表のプロコーチが解説します。
1.ボディフェイク
身体の動きで相手を揺さぶるテクニック。どんな場面、状況でも使いやすい基本にして最も重要なテクニックです。
習得ポイント
・重心移動を意識
・肩・目線・膝の動きでリアリティを出す
・足でなく「体」でだます意識を持つ
2.ダブルタッチ
インサイドで横にずらして、逆足で前方に抜ける2タッチのシンプルなドリブル技。相手が取りに来た際に自然に出るようになると良いです。
習得ポイント
・最初の横タッチは**「相手の足の外側」まで**出す
・2タッチ目は前方に自然な流れで加速する
・ボールと体の距離を一定に保つ意識が大事
3.クライフターン
パスやシュートをするふりをして、軸足の後ろにボールを通し、ターンをするテクニックです。
習得ポイント
・キックモーションをリアルに見せる
・ボールは足の内側で自分の背後に引く
・軸足の後ろにボールが通る感覚をつかむ
4.V字ターン
足の裏でボールを後ろに引き、方向を180度変えてターンする技。名前の通り、V字型の動きが特徴です。
習得ポイント
・ボールを自分の背後のスペースに引くイメージ
・体はしっかりと180度回転させる
・最後の「抜ける一歩」を素早く出す
5.ビハインドターン
足の裏でボールを引いて、軸足の後ろを通すようにしてターンする。狭いスペースでの反転にも使えます。
習得ポイント
・軸足のやや内側を通すように引く
・ボールを引くのと同時に体も回す意識
・重心をしっかり乗せて、ボールと体の動きを連動させる
6.キックフェイント
シュートやパスを蹴るフリをして相手をだまし、逆を突く基本フェイントです。最初から交わそうと使用するより、キャンセルとして使えると良いですね。
習得ポイント
・キックモーションをリアルに見せる
・フェイント後の最初の一歩が勝負
・相手のタイミングに合わせて仕掛ける意識が重要
7.マシューズフェイント
外側に抜けるような体の動きから、実際には内側へボールを動かすフェイント。サイドでの1対1に特に有効です。
習得ポイント
・肩と胸を大きく使って相手を外に引っ張る
・軸足をしっかり踏み込んで“蹴るぞ感”を演出
・ボールは内側にスッと動かすだけで十分
8.ラ・ボバ
動きを一度止めてから一気に加速する緩急ドリブル。見た目は地味だが、実戦ではかなり抜きやすいです。
習得ポイント
・ボールを軽く止めて相手の足を止めさせる
・足の裏で素早くタップして「抜ける準備」へ
・再加速する1歩目の角度と方向を明確にする
9.ファルカンフェイント
ボールを横にずらして、反対足で股抜きのように通すトリッキーなフェイント。狭い局面で使えます。
習得ポイント
・横タッチと反対足の振りをセットで行う
・ボールの置き所は自分の足がギリ届く範囲に
・股抜き狙いだけでなく、逆を突いてもOK
10.裏街道
相手の外側からボールを蹴り出し、自分は内側を通って抜くシンプルですが有効なテクニックです。
習得ポイント
・相手との距離をできるだけ詰めてから仕掛ける
・ボールは強めに蹴って相手が届かない場所へ
・自分の走るコースとスピードを事前にイメージしておく
11.マルセイユルーレット
360度の回転とともにボールを持ち替えて相手をかわします。ジダンなどが得意とした技です。
習得ポイント
・最初の片足ストップ→回転の流れを覚える
・ボールを引く・回す・持ち替える3段階を滑らかに
・相手のタイミングを合わせると成功率UP
12.シャペウ
相手の頭上を越えるようにボールを浮かせて抜くトリック技。1対1で見せ場を作れる技です。
習得ポイント
・相手との距離感が近いほど決まりやすい
・足の甲や足裏で軽くリフトする感覚を掴む
・ボールが落ちる位置にすぐ反応できるよう準備する
13.ヒールリフト
ボールを両足で挟み、かかとで後ろに跳ね上げて自分の前にボールを運ぶ技術です。魅せるプレーとしてよく行われます。
習得ポイント
・ボールは“自分の真下”で静止させてから挟む
・つま先でかかとをなぞるように動かすと持ち上がる
・蹴り上げすぎず「次のプレー」がしやすい高さに
14.エラシコ
1回の動きの中で、外→内へとボールを切り返す技です。まさにサッカーのフェイントといえばといった感じのフェイントですね。
習得ポイント
・足首のしなやかさとボールタッチの速度が重要
・膝を前に出すことで「外に行く」と錯覚させる
・切り返しの瞬間に1歩目で加速できると完璧
15.ステップオーバー
足をボールの外側から大きくまたぎ、体の動きで相手を揺さぶる技です。シザースの逆バージョンといったイメージです。
習得ポイント
・リズムよくステップを繰り返し、相手の重心をズラす
・最後のまたぎの後にすぐ方向転換・加速できるように
・またぐ動作が目的にならないように
16.逆エラシコ
アウト・インで抜くエラシコに対してこちらはイン・アウトを素早くタッチして抜くフェイントとなります。
習得ポイント
・インアウトのリズムを早く
・重心移動のコツを掴む
・できるだけ大きな幅で行う
17.ストップ&ゴー
一度スピードを緩めて相手を停止させ、瞬時に再加速して抜く緩急フェイント。
習得ポイント
・事前にスペースを把握する
・目線や体勢も意識する
・加速の一歩目に力を込め、勢いよく抜け出す
18.プルプッシュ
ボールを足裏で引いてから押し出すテクニックです。相手を外す、タイミングをずらすのに使えます。
習得ポイント
・重心移動を大きく見せる
・相手を引き付けてから行う
・目線やタイミングを意識
19.セルフトンパ
トンパというトラップ技術を応用したテクニックです。ボールをジャンプして触り着地と同時に突破します。
習得ポイント
・足の着地の順序が要
・相手をよく見て行う
・タイミングをずらしたあとの突破が肝心
20.クロスジャブ
ボールを足裏で動かし、運んだ方向と逆の方向に着地しタイミングをずらす
習得ポイント
・ボールを動かしたあとの足の付く位置
・身体をダイナミックに見せる
・ボールを転がす位置
ドリブル突破で重要なこと
ここまで様々な技について解説してきましたが、これらの技は手段でしかありません。結局のところ、相手を交わすという目的の方が大切なのでそれが達成できるのであれば何でもよいのです。
ここの20のフェイントを70点でできる選手と1つのフェイントを120点でできる選手がいたら、試合で活躍できるのは1つのフェイントがスペシャルの選手です。
あくまで手段としてというのを忘れずにフェイントも練習していきましよう!
IFドリブル突破塾
僕たち、IFサッカー塾は試合で活躍できるドリブル技術を見つけるためのIFドリブル突破塾を定期的に開催しています。
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