サッカーサイドバックの14の役割・動き方を徹底解説!必要な能力は?日本代表、ランキングからわかる参考にすべき選手は?

サッカー戦術

「サイドバックの動き方や役割がわからない」
「サイドバックに必要な能力はなんだろう、、」

このような悩みを持った方に向けて本記事ではサイドバックについて徹底的に解説していきますのでぜひご覧ください。

また、動画でも解説していますので動画で見たい方は以下のYouTubeでご覧ください

サイドバックとは守備的なサイドに位置する選手

サイドバックの位置

画像出典:Wikipedia

サイドバックとはサイドの最終ライン。守備的な位置のポジションのことを指します。相手のサイドアタッカーの攻撃を止め、自らも攻撃参加しチームを助ける運動量を求められるたいへんなポジションです。

左側に位置するサイドバックは左サイドバック、右側に位置するサイドバックは右サイドバックと呼ばれます。

サイドバックの14の役割・動き方

ここではサイドバックの役割と動き方を14つ紹介します。しかし、現代サッカーではチームによってサイドバックの求められる役割が大きく変化します。ここで紹介するのはあくまでオーソドックスな動き方ですので参考程度に御覧ください。

サイドバック攻撃時の7の役割・動き方

ボールを前進させる

サイドバックに求められる役割の1つとしてボールを前進させるというものがあります。サイドバックはビルドアップにおいて重要な役割を担います。

自分自身がボールをドリブルで運ぶ、パスで前方の味方につける。手段は様々にしろ、ビルドアップ時にボールを前進させることを意識しましょう。

できるだけ高い位置を取る

CBなどにプレスがかかってる場合などは安全な位置でサポートする必要がありますが、そうでない場合はできるだけ高い位置を取るようにしましょう。

このときのポイントとしてはボールホルダーからのパスコースをしっかり確保することです。パスコースに相手の足が届きそうなポジショニングはあまり良いポジショニングではないので注意しましょう。

サイドハーフとポジションがかぶらないように注意しよう

高い位置を取る際に注意したいのはサイドハーフとのポジション被りです。ポジションがかぶってしまうとその分相手も多く惹きつけてしまうため、スペースが限られてしまいます。

高い位置をとってポジションが被ってしまう際は自分がサイドライン際でなく中にポジションをとるか、サイドハーフに中にポジションをとってもらうかしましょう。

その際にどっちがどっちのポジションをとるかはお互いの得意不得意、試合の状況などを考えるとよいでしょう。

ボールを失わない

当たり前だと思われるかもしれませんがサイドバックはハマりやすい(パスコースをふさがれやすいポジション)です。そのためチームでボールの奪いどころをサイドバックと決めているチームも少なくありません。

狙われても奪われずボールをつなげる。ボールを失わない。これができると相手の狙いを潰すことができ結果的に試合を上手く運ぶことができます。

サイドハーフがボールをもったら追い越す

サイドバックのオーバーラップ

サイドバックのインナーラップ

画像出典:サッカー得点力up.com

自分と同じサイドのサイドハーフがボールをもったら追い越しましょう。サイドハーフの外を走るオーバーラップ、中を走るインナーラップの2種類が主な追い越し方です。

サイドーハーフを追い越すことで一時的に数的有利を生み出すことができ、その優位を活かすことができればチャンスになります。

しかし、サイドハーフの選手がドリブルに圧倒的な自身がある場合などはあえて追い越さず、サイドハーフの選手を仕掛けさせる「アイソレーション」を行うのも良いでしょう。

クロスを上げる

良いタイミングでオーバラップを行いサイドの高い位置でボールを受けた際は非常にチャンスです。正確なクロスで得点をアシストしましょう。

その際に低くて速いボール、高いファーを狙ったボール、カーブをかけたボールなど様々な球種を蹴られるようにしておきましょう。

またどの球種を蹴るかの状況判断能力、中の状況を正確に認知できる能力も鍛えていきましょう。

バランスを取る

ここまで攻撃に関する様々な役割や動き方を解説してきましたが、サイドバックは守備での役割も多く求められるポジションです。

攻撃の際にも相手からボールを奪われてカウンターになった際に備える、いわゆるバランスを保つことも重要です。

具体的なケースで言うと、逆サイドにボールがあり、逆サイドバックが高い位置にいる場合。このときに自分も高い位置をとってしまうと両サイドバックが守備時にいなくなるといった状況に陥ってしまうのでバランスを見て低い位置にいるとよいでしょう。

ただし負けているときや、サイドを展開しそうなときなど状況によっては高い位置をとる必要もでてくるので必ずしもというわけではありません。

サイドバック守備時の7の役割・動き方

センターバックとの間を通させないように意識する

相手が一番狙いたい部分はGKとの1対1、つまり背後へのボールです。その際によくボールを通させるコースはCBとSBの間です。ここを通されて裏を取られてしまうとほとんどの場合でGKと1対1になってしまい大きなピンチです。

ですのでまず間を狙われているなというときはCBの方に寄って間を通させないことを第一優先にしましょう。その後サイドにボールがでれば、ボールが出たあとにサイドにアプローチしましょう。

逆サイドにボールがあるときは中に絞る

サイドバックのポジショニング

サイドバックのポジショニング

画像出典:サッカー得点力up.com

まずサッカーの守備の原則として、危険なところから守るというものがあります。ですので逆サイドにボールがある場合は自分の近くにいる相手がボールから遠い相手になるのでその相手よりも優先度の高い中を守る必要があります。

そのために中に絞る(寄る)動きが必要になります。逆サイドへのロングボールはボールが移動してる間にこちらも移動すれば間に合うので大外のDFは基本的には捨てて大丈夫なのです。

ただし逆サイドから頭を越されるボールを自分の裏に落とされると決定的な場面を作らさせてしまうので蹴られる瞬間にしっかり準備しよう。

クロスをあげさせない

サイドバックは相手の攻撃的なサイドの選手と1対1になるシーンが多いです。その際に相手に簡単にクロスをあげさせると大ピンチに陥ってしまいます。

ですのでクロスを上げさせないように距離を詰め、相手がボールを蹴った後にブロックできるようにしておくことが大切です。

ラインをコントロールする

サイドバックのラインコントロール

画像出典:ヤフーニュース

DFラインが揃ってなく凸凹だと相手に裏を取られやすくなってしまいます。SBだけでなくCBにも言えることですがオフサイドを取りやすくするためにもディフェンス陣で横一本の線を統一するようにラインをコントロールする必要があります。

裏への抜け出しには一度ついていく

ラインをコントロールするという話をしたあとですが、相手が裏に走り出したときは一度ラインを崩してでもついていってください。このときに見るべきはボールホルダーです。ボールを持ってる選手が蹴りそうとなった瞬間についていきます。反対にボールを蹴れる状態でなければついていかなくても大丈夫です。

またついていったときにパスが出てこなければすぐに元のディフェンスラインに戻ってきましょう。この上下の動きがとても大事になります。

ゴールカバーに入る

状況に応じてはゴールに入ってカバーをすることも必要になってきます。

例えば逆側のサイドでGKが出て対応してる際、自分がボールホルダーへのディフェンスが間に合わない場合はGKに1対1をおこなってもらい自分がゴールに入りカバーに入りましょう。

1対1で負けない

最後にシンプルですがとても重要なのが1対1で負けないということです。現代サッカーではサイドバックが対峙するサイドハーフ、ウイングというポジションには個の打開力に優れたチームのエース格が配置されることが多いです。

日本代表でいうと、三笘や久保、伊東といった選手ですね。
こういうエース格の選手にどれくらいやられないか、抑えることができるのかというのは勝敗を分ける大きな要素となります。

参考にしよう!日本代表のサイドバックは誰?

ここまでサイドバックの役割や動き方について解説してきましたが、文面よりやはりプロの選手の動きを1試合通して見るというのが最も勉強になります。ここでは日本代表のサイドバックを紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

右サイドバック:菅原由勢

菅原由勢の写真

画像出典:ゲキサカ

菅原選手の特徴はスピード。スピードを生かした前への推進力と対人DFに定評がある選手です。
守備への対応やボールを持ったときの突破を勉強したい選手はぜひ参考に見てください。

右サイドバック:毎熊晟矢

毎熊晟矢の写真

画像出典:GOAL

個人的にサイドバックを勉強する上で最も参考になる選手がセレッソ大阪所属の毎熊選手です。偽サイドバックやインナーラップを得意とする現代型のサイドバック。

ポジショニングがとにかく上手く参考になるのでぜひ真似してみてください。こういうときはここにポジションを取るのかとたくさんの学びがあるはずです。

左サイドバック:伊藤洋輝

伊藤洋輝の写真

画像出典:footballista

身長が高く、守備力、キック精度に定評がある選手です。

特に左足から繰り出されるサイドチェンジ、クロスは絶品。基礎能力がずば抜けてる選手で参考にするのは難しいかもしれませんがパスの出しどころなどに着目してみてください。

左サイドバック:中山雄太

中山雄太の写真

画像出典:ゲキサカ

中山選手は対人守備に強く後ろでの組み立てが的確な選手です。また左足からのクロスも正確で現在の日本代表のサイドバックでは最もバランスに優れた選手でしょう。

特に後ろでの組み立てのポジショニングは参考になるのでよく相手にはめられてしまうという選手はぜひ参考にしてみてください。

歴代最高は?サイドバックランキング

歴代で最もすごいサイドバックは誰なのでしょうか?様々なランキングをしらべ上位に良く名前があがってた選手をここでは3人特徴とあわせて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

トレント・アレクサンダー=アーノルド

アーノルドの写真

画像出典:GOAL

現在のサイドバック推定市場価格世界2位、攻撃センスでは文句無しでNo.1であろうアーノルドをここで挙げさせていただきました。

卓越した右足のキックは超一品。キックを武器にする選手はぜひ彼を参考にしてほしいです。

カイル・ウォーカー

ウォーカーの写真

画像出典:ゲキサカ

最も抜くのが難しいサイドバックは誰かと言われたときにウォーカーの名前はでてくるでしょう。圧倒的なスピードやフィジカルを武器した対人ディフェンスはまさに鉄壁。

サイドバックの守備を勉強にしたい選手はぜひ見てみてください。

パオロ・マルディーニ

マルディーニの写真

画像出典:footballChannel

サイドバックに求められる要素の多さから、歴代最高のサイドバックは誰かという話題には様々な選手が挙げられますがその中でも取り上げられることが多いのがマルディーニです。

イタリアのセリエAが世界屈指のリーグだった頃にACミランの最高傑作と言われ多くのタイトルを獲得。対人の強さ、状況判断、キャプテンシーなどすべての能力でずば抜けていました。

参考にするというのは難しいかもですがサイドバックの目指すべき理想像かもしれません。

【まとめ】サイドバックには多種多様の役割がある

ここまでサイドバックの役割、動き方。そして参考にするべき選手について解説してきました。今回紹介した役割はあくまでセオリーです。現代サッカーではサイドバックの役割はチームによって大きく変わってくる場合もあります。

今回の記事を参考にサイドバックの土台を固め、自分の強みを活かせるサイドバックに進化していってください!

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